「発見!韓国ドラマ・映画の「日本」」2019.12

発見!韓国ドラマ・映画の「日本」
ー渡来・交流そして軋轢ー   展
終わる   2019.7.10~12.1

高麗博物館で韓流ドラマ・映画などの映像メディアを取り上げたのは2回目です。
本企画は日本による朝鮮半島への侵略を念頭に置いた点で当博物館の目的に沿った内容でした。アカデミズムな内容の多い企画展の中ではユニークな試みだったと思います。
毎月末には映画も上映し予想外に多くの方に見て頂くことになり、市民の博物館として新しいスペース活用の面を拓けたかと思います。
韓国の民主化の流れの中で映像メディアの果たした役割ははかりしれません。
社会性があり且つエンタテイメント性があるドラマ・映画の存在を本企画展で私たちメンバーも学ぶことができました。特にお茶の間で見られるドラマに歴史・政治・社会への、批判や新しい視点などを展開してくれる優れた作品に出会うと心が震え、誰かと共有したくなるのがファンの特徴かもしれません。企画展が終わっても、時たまドラマ談義、DVD貸し借りは続いています。
韓国ドラマファンのあなた、一度談論風発の場をのぞいてみては?
(「韓国ドラマ・映画」研究チーム)

展示の様子  古代から近代を背景にしたドラマ・映画  27作品を取り上げました。  侵略された側の被害の大きさ、様相、民衆  の抵抗、生き様など映像を通して胸に迫って  くるものばかりです。
朝治武氏写真2キャプション  8月3日(土)「韓国ドラマの魅力と社会性」   講師:朝治 武氏(大阪人権博物館館長)  講演内容は、ドラマの中に現れる「白丁  (ぺくちょん)」を中心にドラマ「ミスター・  サンシャイン」を題材に話されました。  韓国の被差別民の描かれ方を通して日本  の差別が表に出ないだけ陰湿なのだと知り  ました。
10月5日(土)「文化」から読み解く韓国/日韓          ―韓流の歴史的意義と「 嫌韓」   講師:権容奭(クォン・ヨンソク)氏      ( 一橋大学大学院法学研究科准教授)  ソウル生まれで日本育ちの日韓サブカルチュア  分析の第一人者です。ドラマ・映画・K-pop までユーモアに溢れた話の中に韓国映像界  の質の高さとそれを支える市民民主主義の  広がりを感じました。