お知らせ

企画展示パネル差別語使用に関するお詫び

2021年4月10日

高麗博物館では、在日朝鮮人ハンセン病患者に対する差別の歴史を明らかにするため2020年6月24日から同年12月27日まで「ハンセン病と朝鮮人-差別を生きぬいて-」と題して企画展示を行ってきました。

この展示期間中の昨年10月、当館の展示をご覧になった方から「ハンセン病隔離政策の歴史(1)」のパネル年表中、1916年の「出来事」欄に記載した説明文に「特殊部落」という差別用語が用いられているとの指摘がありました。この指摘を受け、ただちに本パネル表示を修正するとともに図録についても配布先が明らかなところから回収し、訂正した図録を配布しなおす等の措置をとりました。

このパネルに使用した用語は、1915年、当時の隔離収容施設全生病院院長だった光田健輔が全国の道府県に依頼した調査「私宅療養癩患者調」に続いて翌1916年に行った調査「特殊部落調附癩村調」のタイトルから引用したものです。この調査は、光田健輔が「癩村」や「特殊部落」には、「癩患者」が多くいるだろうという明らかに予断と偏見に基づいて行った調査でした。

また、この用語が被差別部落に対する差別言辞として用いられたことは、被差別部落の研究のなかで明らかにされてきた事実です。

当館は、朝鮮人・韓国人、在日韓国・朝鮮人との共生を課題として、これまで20年余り活動を展開してきました。それにもかかわらずこの用語をそのまま年表で引用し、しかもパネル製作の推敲の過程で見過ごしてきたことはあってはならないことであり当館の責任は重大であるといわざるを得ません。

このような部落差別を助長する用語を使用したことを深刻に受け止め、あらためて部落差別解消にご尽力されて来られたすべての皆様に深くお詫び申し上げます。

差別語の使用及び差別に対する認識の甘さを反省し今後、研修や学習の場で一層の理解を深め、二度とこのようなことを起こさないよう再発防止に努めていく所存です。

なお、当館は、この問題に関して11月30日付でホームページ上において「差別的用語を展示表現してしまったことへのお詫び」と題する謝罪文を公表しましたが、複数の方々から「誰がだれに対して何を謝罪しているのか分からない」「どういう経緯で差別語を使用したのか触れられていない」等のご意見が寄せられました。

そのため、こうしたご意見を踏まえ、改めて謝罪文を公表することとしました。

認定NPO法人 高麗博物館
館長 新井 勝紘
理事長 村上 啓子

ハルモニ像
ハルモニ像