ハンセン病と朝鮮人─壁をこえて─

2024年高麗博物館企画展
◆1月10日(水)~6月30日(日)
ハンセン病と朝鮮人
─壁をこえて─

多磨全生園で山本春子(金昌壬)さんが着ていたチマチョゴリ

90年近く続いたハンセン病の隔離政策は、今もハンセン病回復者やその家族に被害を及ぼしています。
 戦前、国は民族浄化思想のもと、ハンセン病撲滅をスローガンに無らい県運動を呼びかけ、官民一体で患者の絶対隔離を推進しました。怖い病気というイメージは、戦後、治る病気となっても払しょくされず、基本的人権を謳った民主憲法下でも、個人の人権よりも公共の福祉が優先され、強制隔離や懲戒検束規定を伴った「らい予防法」は1996年まで存続しました。その後のハンセン病回復者たちの「人間回復」を求める裁判闘争を通じて、私たちはその差別の深刻さを知ることになります。
 ハンセン病はらい菌による感染症です。感染力の弱い病気ですが、劣悪な栄養状態や衛生環境にあった人々の間では高い割合で発症したのです。植民地下で、貧しい生活を余儀なくされ、過酷な労働を強いられた在日朝鮮人の発症率は高く、療養所にも多くの朝鮮人がいました。
 在日朝鮮人入所者の生活実態、植民地朝鮮の隔離政策、そして戦後、国籍を剥奪された在日朝鮮人ハンセン病患者の苦しみと闘いを考えます。さらにハンセン病と優生思想、部落差別、文学、そして菊池事件など具体的な事例を紹介します。
 私たちは、2020年に「ハンセン病と朝鮮人―差別を生きぬいて」展を催したとき、新型コロナウイルスが蔓延し、「感染症と差別」の問題に直面しました。あれから4年。あらためてハンセン病をめぐる差別の壁をこえることができるのか、皆さんと考えていきたいと思います。


関連講演会

高麗博物館展示室(オンライン併用)
各回とも14:00~16:00

◆2月10日(土)
「日本支配時代の朝鮮半島に
おけるハンセン病隔離政策」
講師:徳田靖之さん
   (弁護士)

徳田靖之さん
徳田靖之さん

1944年大分県別府市生まれ。
「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟西日本弁護
団共同代表。  ハンセン病市民学会共同代表。
著書:『感染症と差別』

終了しました。

◆3月9日(土)
「ハンセン病と差別」
講師:内田博文さん
(国立ハンセン病資料館館長)

内田博文さん
内田博文さん

1946年大阪府生まれ。
九州大学名誉教授。専門は歴史研究を通じた刑事法学研究。
ハンセン病市民学会共同代表、全国精神医療審査会連絡協議会理事など。

「なぜ差別するのか、誰を差別するのか」らい予防法違憲国家賠償請求が認められ、ハンセン病基本法が公布されても、根深い差別を解消することはできないのでしょうか。刑事法学(人権)の立場から、わたしたちが被害者から学び、犯した過ちを正しく認識する手立てを探ります。コロナ禍を経た今こそ聞きたいお話です。


◆5月11日(土)
「ハンセン病療養所の   朝鮮人入所者たち」
講師:金貴粉(キンキブン)さん
(国立ハンセン病資料館学芸員)

金貴粉さん
金貴粉(キ ン キブ ン)さん

北海道函館市生まれ。
在日朝鮮人ハンセン病回復者の歴史、朝鮮書芸史を主な研究テーマとして活動している。
著書:『在日朝鮮人とハンセン病』

 

参加費:1,000円(会場・オンライン共)
参加希望の方は、ホームページかお電話でお申込下さい。

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